産後の尿漏れはいつまで?改善&対策法を紹介
2019年12月30日
産後の悩みのひとつに尿漏れがあります。
今回は産後の尿漏れと骨盤の関係について解説し、改善方法や対策法を紹介します。
産後に尿漏れが多くなるのはなぜ?いつまで続く?
産後に尿漏れを感じる原因は、骨盤が広がっていることです。
厳密に言うと、骨盤が広がることで骨盤底筋という筋肉が引き伸ばされてしまうからなのです。
妊娠や出産を機にリラキシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは筋肉や靭帯を緩める効力があり、赤ちゃんが成長して大きくなるにつれて、骨盤内のスペースも大きくなります。
また出産する際には、さらに骨盤を広げて赤ちゃんが産道を通りますので、骨盤底筋と言う筋肉はさらに引き伸ばされてしまいます。
緩んだ筋肉や靭帯は産後3~5ヶ月を経て元の強さに戻ります。
半年も経てば元の強さに戻るでしょう。元の強さに戻れば尿漏れは改善されます。
ただ半年という期間はかなり長い期間です。
少しでも早く症状を改善させるためには「骨盤矯正を受けて骨盤を締めることで、筋肉の伸びてしまっている距離を縮めること」と「骨盤底筋のトレーニングをすること」です。
産後の尿漏れと骨盤の関係
先ほどお話しした、骨盤底筋と言う筋肉が尿漏れの症状に直結しています。
骨盤底筋は排尿や畜尿をコントロールしているのですが、筋肉が伸びすぎてしまい筋力を発揮できないでいると、排尿や畜尿のコントロールが難しくなります。
妊娠や出産を機に、骨盤は少なからず誰もが広がります。骨盤が広がることで、単純に筋肉の距離は伸ばされます。
例えば、重たい物を持ち上げる時、肘が完全に伸びた状態から肘を曲げ切るのと、肘が直角の状態から曲げ切るのでは、後者の方が曲げやすいと思います。
それは、筋肉にはチカラを発揮しやすい伸び縮み具合があるからなのです。
骨盤底筋にも同じことが言えます。ですから適切な距離感、つまり広がっている骨盤を締めることは骨盤底筋にとってとても大事なことなのです。
産後の尿漏れを改善するには?
産後の尿漏れを改善するためには2つの方法があります。
それは「骨盤矯正を受けること」と「骨盤底筋のトレーニングをすること」です。
「骨盤矯正を受けること」はここまでのお話しで、骨盤底筋のチカラを発揮させるためと分かってもらえたかと思います。
ではなぜ「骨盤底筋のトレーニングをすること」も必要なのでしょうか。
骨盤が広がることで筋肉は本来のチカラが発揮しにくくなります。
つまり、チカラが入りにくい状態ということは、筋力自体が低下してしまっている可能性があるのです。
筋肉を使わなければ、その筋肉の筋力は低下します。
骨盤底筋も同じように、骨盤が広がってチカラが入りにくくなることで、骨盤底筋自身の筋力の低下が考えられます。
当院で骨盤矯正を受けて頂いた方の中でも、完全に尿漏れが改善されない方がいらっしゃいます。
それは骨盤底筋の筋力の低下も伴っているからなのです。
そのため、症状に合わせて最初からトレーニングをお伝えしたり、症状の改善具合によって随時トレーニングをお伝えしたりしています。
産後の尿漏れに効果的な対策法
骨盤底筋を鍛えるトレーニングをお伝えします。ぜひ、挑戦してみて下さい。
「立ってするトレーニング」
- フェイスタオルぐらいの大きさのタオルを硬く丸めて筒状にします。
- 両足を揃えて立ち、太ももの間(できるだけ股の近く)に丸めたタオルを挟みます。
- 太ももの内側の筋肉にチカラを入れてタオルを押し潰します。
- 太もものチカラを緩めずにお尻の穴を締めます。
- 10秒ほどキープしたら、チカラを抜いて下さい。
- これを5回繰り返します。
1日に2セット~3セットできれば最高です!
「上向きに寝てするトレーニング」
- 仰向けに寝て膝を立てて寝ます。
- 足を肩幅ほどに広げます。
- お尻→腰→背中の順番に浮かし、肩と足の裏だけで身体を支えます。
- 身体を浮かしたまま骨盤底筋(お尻の穴)に力を入れます。
- ゆっくり深呼吸を3回し、身体を下ろします。
- これを3回繰り返します。
これも1日に2セット~3セットできれば最高です!
慣れてきたら、深呼吸やトレーニングの回数を増やして負荷を掛けるのはもちろん、膝の間にボールやクッションを挟む方法や、ドローインを同時に行うことでさらに負荷を掛ける方法も良いでしょう。
1日1回でも良いので、毎日続けること、継続がとても重要です。
ちょっとした時間を見つけてトレーニングをするようにして下さい。
ご自宅ではトレーニングが重要ですが、もちろん骨盤矯正を受けて頂くことも大変大事です。
尿漏れに限らず、産後太りや、ズボンの悩み、姿勢など気になることがございましたら、ぜひ当院までお気軽にご相談下さい。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。