猫背や姿勢の悪さはスマホ・パソコンが原因?改善法と整骨院での正しいケア
2025年09月15日
スマホやパソコン使用時間の増加による姿勢悪化の現状
近年、スマートフォンやパソコンの使用時間は年々増加傾向にあります。総務省の調査によると、1日あたりのスマホ利用時間は平均3時間を超え、デスクワークやリモートワークでPCを長時間使用する人も珍しくありません。
こうした生活習慣の変化により、頭が前方に出て背中が丸くなる「猫背」や、肩が内側に入り込む「巻き肩」などの姿勢の崩れが目立つようになっています。特に首から背中にかけての筋肉や靭帯に負担がかかることで、慢性的なコリや痛みを訴える方が増えています。
見た目や健康に与える影響
猫背や姿勢の悪さは、単に見た目の印象を損なうだけではありません。姿勢が崩れると、胸郭が圧迫されて呼吸が浅くなり、酸素供給量の低下によって疲れやすくなります。
また、背骨や骨盤のバランスが乱れることで筋肉の緊張が続き、肩こりや腰痛、頭痛の原因にもなります。見た目の面でも、猫背は実年齢より老けて見えたり、自信がないような印象を与えたりするため、ビジネスや人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。
当院でも増えている猫背の相談例
当院がある神戸市兵庫区でも、猫背や姿勢の悪さを主訴に来院される方は年々増えています。特に20〜40代の働き盛りな世代では、長時間のデスクワークや毎日のスマホ操作による首・肩の不調を訴える方が多く見られます。
また、学生や主婦の方でも「姿勢が悪いのを家族に指摘された」「写真に写った自分の背中が丸くてショックだった」という理由で相談に来られるケースもあります。地域柄、通勤や通学で長時間座る習慣がある方も多く、こうした生活環境が姿勢悪化の一因となっていると考えられます。
猫背・姿勢悪化の主な原因
現代人の多くが抱える猫背や姿勢の悪さには、日常生活の中に潜む複数の要因が関係しています。特に長時間のスマホやパソコン使用は、無意識のうちに頭部が前方へ突き出し、背中が丸まる姿勢を定着させてしまいます。さらに筋力や柔軟性の低下、偏った身体の使い方などが重なり、姿勢の崩れは加速していきます。ここでは代表的な3つの原因を解説します。
長時間のスマホ・パソコン使用
スマホを操作するとき、人は自然と画面を覗き込む姿勢になります。このとき首は約30度〜60度も前に傾き、頭の重さによる負担が首や肩に集中します。さらにパソコン作業では、キーボードや画面の位置が低すぎると背中が丸まり、腰や肩周囲の筋肉が緊張し続けます。こうした姿勢を毎日何時間も続けることで、筋肉や靭帯がその形に順応し、猫背姿勢が定着してしまいます。
筋力低下・柔軟性の低下
正しい姿勢を維持するには、背筋や腹筋といった体幹の筋肉がしっかり働くことが欠かせません。しかし運動不足や加齢により筋力が低下すると、背骨や骨盤を支えきれなくなり、自然と姿勢が崩れてしまいます。また、胸や肩の前面の筋肉が硬くなり、背中側の筋肉が弱くなると、肩が前に巻き込みやすくなり猫背を助長します。柔軟性を失った筋肉は姿勢の修正にも時間がかかるため、日常的なストレッチが重要です。
日常生活での姿勢習慣
足を組んで座る、片方の肩だけでカバンを持つ、片足に体重をかけて立つなど、日常的なクセも姿勢悪化の原因です。こうした偏った動作は骨盤や背骨のバランスを崩し、筋肉の使い方にも左右差を生みます。その結果、全身の筋肉や関節が不均衡な状態となり、姿勢が歪みやすくなります。たとえ短時間の動作であっても、積み重ねることで慢性的な姿勢不良につながるため、意識的な改善が必要です。
猫背や姿勢の悪さが招く不調
猫背や姿勢不良は、単なる見た目の問題にとどまらず、全身の機能や健康状態に深く関わっています。姿勢の崩れは骨格や筋肉のバランスを乱し、日常生活での動作効率や体力にも影響を与えます。ここでは特に多く見られる3つの不調について解説します。
肩こり・腰痛・頭痛
猫背の姿勢は首から背中にかけての筋肉を常に緊張させるため、血流が滞りやすくなります。その結果、慢性的な肩こりや腰痛が生じ、ひどい場合は筋肉の硬直による緊張型頭痛を引き起こします。また、頭が前方に突き出た状態では、首の後ろ側の筋肉に数倍の負荷がかかり、首の可動域が制限されやすくなります。こうした症状は、仕事や日常生活の集中力低下にもつながります。
呼吸の浅さ・疲れやすさ
背中が丸まり胸郭が狭くなると、肺が十分に膨らまず、呼吸が浅くなります。酸素の摂取量が減ることで、全身の血流や代謝が低下し、疲労感が抜けにくくなります。特にデスクワークや長時間の座位では、下半身の血行も悪くなり、冷えやむくみの原因にもなります。運動時にも息切れしやすくなるなど、体力面での影響が顕著に表れます。
見た目の印象ダウン(老け見え・自信なさげに見える)
人は第一印象を数秒で判断するといわれています。猫背でうつむきがちな姿勢は、自信がないように見えたり、実年齢より老けて見られたりする傾向があります。さらに、背中が丸まることで身長も低く見えやすく、服のシルエットも崩れやすくなります。ビジネスや人間関係においても、姿勢の悪さは無意識のうちにマイナス評価を与えてしまう要因になりかねません。
自宅でできる姿勢改善
猫背や姿勢不良を改善するには、日常生活での意識とセルフケアが欠かせません。自宅での簡単な運動や習慣の見直しを続けることで、筋肉のバランスが整い、正しい姿勢を保てるようになっていきます。ここでは3つの効果的な方法をご紹介します。
ストレッチで胸を開く習慣をつける
デスクワークやスマホ操作によって縮こまりがちな胸や肩の前面を伸ばすことで、姿勢が自然と整いやすくなります。おすすめは「胸のストレッチ」です。
- 両手を腰の後ろで組む
- 肩甲骨を寄せながら胸を前に突き出す
- そのまま10〜15秒キープ
これを1日数回行うだけでも、肩の巻き込みが改善し、呼吸も深くなります。
背筋・体幹の筋力を鍛える
姿勢を支えるためには、背筋や腹筋など体幹の筋肉を強化することが必要です。自宅でできる簡単な方法として「スーパーマンエクササイズ」がおすすめです。
- うつ伏せになり、両手と両足を床から少し浮かせる
- 背中の筋肉を意識しながら、ゆっくり5秒キープ
- 10回を1セットとして1日2〜3セット行う
背筋を鍛えることで背骨のS字カーブが保たれ、猫背の予防や改善につながります。
デスク環境・スマホの持ち方を見直す
日常的な姿勢改善には、環境づくりが重要です。デスクワークでは、モニターの上端が目線の高さになるよう調整し、椅子は深く腰掛け、背もたれに背中をしっかり預けます。スマホは顔の位置まで持ち上げて操作し、下を向く時間を減らしましょう。こうした小さな習慣の積み重ねが、姿勢改善の大きな一歩になります。
整骨院での専門的なケア
自宅でのセルフケアも大切ですが、すでに姿勢が大きく崩れている場合や慢性的なコリ・痛みがある場合は、整骨院での専門的な施術が効果的です。プロの手による骨格・筋肉のバランス調整は、自分だけでは改善が難しい深部の原因にもアプローチできます。
猫背矯正・姿勢矯正の施術内容
整骨院では、背骨や骨盤の歪みを整える矯正施術を行い、正しい姿勢を取りやすい状態に導きます。手技による調整に加え、筋肉の柔軟性を回復させるストレッチや、弱っている筋肉を鍛える運動療法を組み合わせることもあります。施術後は、身体が軽くなった、視界が明るく感じる、呼吸がしやすくなったといった変化を実感する方も少なくありません。
骨盤や背骨のバランス調整
姿勢改善には、背骨だけでなく骨盤の位置を正すことも重要です。骨盤が前後や左右に傾いていると、背骨のカーブが乱れ、猫背や反り腰の原因になります。当院では骨盤と背骨の両方にアプローチし、全身のバランスを整えていき、再び姿勢が崩れにくい土台を作ります。これにより肩や腰への負担が減り、日常生活での疲れにくさも向上します。
神戸市兵庫区「かとう鍼灸整骨院」での施術の特徴と事例
当院では、一人ひとりの姿勢や生活習慣を丁寧に分析し、オーダーメイドの施術プランをご提案しています。例えば、30代女性でデスクワーク中心の方は、猫背矯正と並行して体幹を鍛えることで、3か月後には姿勢の改善と肩こりの軽減を実感されました。
また、学生の方でもスマホ使用による首・肩の不調が改善し、部活動でのパフォーマンスが向上した例もあります。
まとめ
猫背や姿勢の悪さは、放置すると体の不調や見た目の印象に大きく影響します。しかし、正しい知識と適切なケアで改善することは可能です。当院では、一人ひとりの症状や生活習慣に合わせたオーダーメイドともいえる施術を行い、健康的で美しい姿勢づくりをサポートしています。
肩こりや腰痛、慢性的な疲れなどのお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。神戸市兵庫区で地域に密着した整骨院として、皆さまの健康を全力でサポートいたします。
このブログを書いたスタッフ

[はり師・きゅう師]
池嶋 洋介(いけじま ようすけ)
趣味は旅行、音楽ライブなどの楽器の生演奏を聴く事。 水泳・器械体操や格闘技の経験があります。 西洋医学と東洋医学、それぞれの良い所を使って日々施術させて頂いております。