骨盤ベルトはいつまでする?骨盤矯正ベルトのメリットとは?
2019年05月14日
産前産後に使うと良いと言われている骨盤ベルト。いつからいつまで使うのがベストかご存知ですか?
今回は骨盤ベルトを使用するタイミングや効果について解説します。
骨盤ベルト(骨盤矯正ベルト)とは?妊婦帯や腰痛ベルトとの違い
◆骨盤ベルト
骨盤の緩みやズレ、開いてしまった骨盤を矯正することを目的としたベルトです。形としては腰痛ベルトに似ていますが、骨盤の形をしっかり固定するような作りになっており、矯正に特化した作りになっています。
恥骨結節、大転子という大腿の付け根の膨らんだ部分の周囲をベルトで巻いて、骨盤の矯正するための助けをします。
ただ、骨盤ベルトを巻くだけで矯正できるわけでは無く「正しい位置に巻く」「ベルトを巻きながら正しい姿勢を保つ」などの工夫も必要です。
【目的・効果】
・腰痛改善
・恥骨痛の改善
◆妊婦帯
妊婦さんが腹部を保護する目的で使用する腹帯のこと。妊娠5ヶ月の戌の日から使用するのが一般的です。
ただ、神社の安産祈願でもらう腹帯は昔ながらのサラシ状のものがメイン。それを日常的に巻くのは大変です。
そこで、安産祈願の腹帯は縁起物としてとらえ、普段は市販品を使用する妊婦さんが増えているようです。そもそも、妊婦帯はなぜ必要なのでしょうか。その必要性を考えてみましょう。
【目的・効果】
・保温
・お腹の支え
◆腰痛ベルト
腹部の筋肉を押さえつけて内臓を圧迫し、腹圧を高めることで腰の椎間板にかかる負担を軽減し安定させています。また、腰を動かすことで痛みが生じている場合は腰の動きを制限する役目もしています。
ベルトが腰回りの筋肉の代わりになることで、しっかりと腰回りのサポートしてくれることで、腰痛が緩和されるのです。
【目的・効果】
・腰痛の予防、緩和
骨盤ベルトはいつからいつまで?
骨盤ベルトを巻く時期は産後1ヶ月頃から5ヶ月頃が目安です。
~巻き始め~
産後1ヶ月ほどは、子宮にかかった負担が残っていたり、取り切れていなかったりします。産後は極力、全身を休ませる必要があるので、一般的に床上げとなる頃から、装着すると良いでしょう。
また、帝王切開の場合は腹部の傷の痛みと回復が必要です。産後2ヶ月頃からが目安となります。帝王切開でも骨盤は広がっています。普通分娩に比べ広がる場所が違うのですが、帝王切開であっても骨盤ベルトを着用し、矯正する必要があります。
~巻き終わり~
リラキシンというホルモンの影響で出産の際に筋肉と靭帯が緩むことで、骨盤が広がり赤ちゃんは産道を通って産まれます。緩んだ筋肉と靭帯は産後3ヶ月~5ヶ月かけて元の強さに戻りますので、元の強さに戻るまでは骨盤に不安定感を感じたり、広がったりしてしまう恐れがあるので、ベルトをしておいた方が良いのです。
骨盤ベルトに期待できる効果は?
骨盤ベルトを着用することで、「今感じている骨盤周りの不安定感の軽減」「恥骨痛の軽減」「腰痛の軽減」「今よりも骨盤を広げない」などがベルトを巻くメリットです。
ただあくまでも骨盤ベルトは「現状よりは悪化させない」程度と思ってください。ベルト巻いていると「症状が軽減」されますが、それは治っているわけではなく、骨盤ベルトがサポートしてくれているから「症状が軽減」しているだけなのです。
産後の骨盤矯正を受けて頂くことで、妊娠前の状態に骨盤を戻しますので、ベルトを着用しなくても症状を感じなくなります。
骨盤ベルトは着用しないよりは、着用している方が良いです。またメリットで「今よりも骨盤を広げない」と表現しましたが、広がった骨盤はベルトだけでは、なかなか元の大きさに戻り切りません。ただベルトをしていれば、骨盤を今より広げることはないですので、着用している方が良いです。症状を感じていたり、骨盤の大きさを戻したりしたいのであれば、産後の骨盤矯正を受けてください。
骨盤ベルトを使う場合に注意したいこと
しっかり骨盤を締めたくて、きつく巻く人も多くいると思われますが、これは良くありません。ベルトの選び方も大事ですし、きつく巻きすぎると血行が悪くなり下半身にだるさを感じたり、骨盤ベルトの効果が得られなかったりすることがあります。
また巻く位置にも注意してください。当院では骨盤矯正の際にお持ちの骨盤ベルトを持って来て頂ければ、巻く位置を確認させて頂きます。意外と巻く位置を間違えてしまっている方が多くいらっしゃいます。ベルトの種類にもよりますが、よく確認したうえで骨盤ベルトを着用してください。せっかく巻いているのに、巻く位置がズレていたら効果を得られません。
骨盤に違和感を感じている場合は?
不調があれば、産後の骨盤矯正をしている先生に診てもらってください。当院でも骨盤矯正を受けられる理由は様々です。
「腰が痛い」「恥骨痛がある」など身体に痛みや不調を感じて悩まれて来院する方もいれば、「妊娠前のズボンが履きたいから」「体型を戻したいから」など、不調ではなくても妊娠前の状態に身体を戻したいと思っている方もいらっしゃっています。
特に身体に不調を感じている方は早めに受診してください。何年もの間、恥骨痛に悩まれ、骨盤矯正を受けてからは恥骨痛に悩むことなく「もっと早く骨盤矯正を受けていれば良かった!」とおっしゃっている方もいます。「時間が経てば治るだろう」「産後数ヶ月間だけだろう」と自分で判断せずに、ぜひ専門医に受診してください。
痛みや悩み、症状と毎日向き合うのはとても大変な事です。少しでも早く楽になれる様に、骨盤矯正をさせて頂きます。
このブログを書いたスタッフ
[整体師]
鮫島 千華(さめしま ちか)
学生時代は剣道に励んでおり、日々竹刀を振っておりました。 現在は、産後の骨盤矯正をさせていただいております。 産後のお悩みを解消できるように頑張っていきます。