朝起きると腰が痛い!原因と対策は?
2019年09月09日
「朝起きると腰が痛い」ということはありませんか。一日のスタートから腰痛に悩まされるのは辛いですよね。
今回は朝起きると腰が痛い原因と対策について解説します。
朝起きると腰が痛い原因
朝起きた時に腰の痛みを感じる場合、いくつかのパターンが考えられます。それぞれをパターン別に解説します。
1.腰の骨に問題があり神経を圧迫している
2.筋肉や腱に疲労が蓄積している
3.睡眠時、腰が圧迫されている
4.別の疾患が考えられる
1.腰の骨に問題があり神経を圧迫している
痛みが強い場合、腰椎症の可能性があります。
腰椎(腰の骨)の骨と骨の間には椎間板というクッション材があり、そのクッション機能が低下することで生じる症状です。加齢によって椎間板内の水分が失われることで徐々にクッション機能は衰え、肉体労働やスポーツ時に椎間板に力が加わることで押し潰されることもあります。
更に椎間板内の髄核というゼリー状のクッションが飛び出て神経を圧迫することで、椎間板ヘルニアを引き起こします。
肉体労働をしている人やアスリートによく見られる症状ですが、年齢を重ねると共に椎間板は退化するので、誰にでも起こりえます。
寝起き以外にも、動き始める時、長時間動いた後、立ちっぱなし座りっぱなしの時に痛みが出ると報告されています。
2.筋肉や腱に疲労が蓄積している
筋肉や腱の疲労が蓄積され硬くなることで、腰痛を引き起こしていることも考えられます。
「疲労した筋肉や腱が硬直→血行不良→酸欠→こりや痛み」という流れで痛みが発生しています。
主な原因は、首や肩、背中の筋肉の疲労です。肩の周辺には僧帽筋や肩甲挙筋、棘下筋などの筋肉がありますが、これらの筋肉が疲労して固く緊張し、血行不良になると「乳酸」などの疲労物質が筋肉中に蓄積してきます。その結果、こりや痛みが起こります。
3.睡眠時、腰が圧迫されている
寝具が腰痛の原因となることもあります。
寝具が硬く腰に負担が掛かることで痛みを感じたり、柔らかすぎて腰が丸まってしまい痛みが誘発されたりします。体重がバランス良く分散されず、腰に重みが集中することもあります。
また脊椎のS字カーブが正常ではない状態で寝ていると、腰椎は本来反れているのが正常ですが、丸くなってしまうことで、1つのカーブになってしまいます。
4.別の疾患が考えられる
もし腰の痛み以外に、手足にしびれを感じることや、身体の他の場所にも痛みがある場合、下記のような重大な疾患を抱えている可能性があります。
炎症性疾患:感染性脊椎炎、強直性脊椎炎
代謝性疾患:骨粗鬆症
腫瘍性疾患:脊椎(馬尾)腫瘍、原発性脊椎腫瘍、転移性脊椎腫瘍,
腰痛以外にも症状がある場合は、専門の医療機関に受診をされることをお勧めします。
朝起きると腰が痛い時の対策
急には動かさず、軽くストレッチをして下さい。
上向きのまま寝た状態で腰を左右に捻ったり、長座の状態で前屈したりし、腰を軽く動かすことで、少しは楽になります。
また、温かくすることも痛みを緩和させてくれる効果が期待できます。硬くなっている筋肉を柔らかくしてくれます。
ただ注意して頂きたいのですが、スポーツ中やギックリ腰など、昨日・一昨日に痛めたのであれば、温めるより冷やした方が良かったりもしますので、慢性的な腰痛の方のみ、温めることをお勧めします。
骨盤の歪みと朝の腰痛は関係がある?
骨盤が歪んでいると、左右の骨格に差ができます。すると、必要以上に伸ばされる筋肉や、縮んでいる筋肉があります。
寝るということはずっと同じ姿勢を維持することになるので、筋肉はリラックスしつつも、筋肉にはずっと同じテンションが掛かり続けることになります。それが腰痛の原因です。
寝具を自分の身体に合わせたものにしても、根本となる身体に原因があれば腰痛は良くなりません。骨盤を含め、姿勢などの全身調整もする必要があります。
まとめ
寝起きに腰に痛みを感じる原因は様々です。ただ、同じ姿勢が繰り返され、何らかの要因で腰に負担が掛かっていることは間違いありません。
まずは原因を見付けない限り悩み続けることになります。腰痛だけでなく、他の疾患も患っているかもしれませんので、専門の先生に診てもらいましょう。
このブログを書いたスタッフ
院長 [はり師・きゅう師]
冨田 達也(とみた たつや)
学生時代はサッカー・フットサルをし、社会人でフルマラソンをしました。 現在は兼業主夫として毎日いろんな学びを楽しく得ています。 それらの経験を施術に活かして、受けて頂ける皆様に還元をしていきます。